大阪秋の吟醸酒を味わう会2010年11月11日 19時01分27秒

2010年10月8日(金)
日本吟醸酒協会主催の
平成22年大阪秋の吟醸酒を味わう会へ行ってきました。
全国から吟醸酒協会加盟の50蔵あまりの蔵が一同にそろい
それぞれ自慢の「全国新酒鑑評会出品酒」「金賞酒」
「斗瓶(とびん)囲い」「参考出品酒」の大吟醸クラスのお酒が
2時間の間、約250種類味わえました。
さしずめ、超高級日本酒立ち飲みと考えても良いんではないでしょうか。
各ブースに立っているのは、蔵元さん、杜氏さん、蔵人さんなので
少々細かいお酒についての質問もOKです。
「おいしいなぁ!」「これはものが違うわ!」の声が
そこかしこから聞こえてきました。
前売り4000円ですが一本お土産つきですので
僕にとっては、内容を考えて、お得なお酒の会と思います。
今年は終わってしまいましたが、来年またこの時期に。
「日本吟醸酒協会」で検索してみて下さい。


天鷹酒造㈱

天鷹酒造㈱ 
大吟醸斗瓶取り原酒 720ml 参考出品

石岡酒造㈱ 筑波 (茨城県)

石岡酒造㈱ 筑波 (茨城県)
大吟醸 筑波 紫の峰 720ml 5,250円

石岡酒造㈱ 筑波 (茨城県)

石岡酒造㈱ 筑波 (茨城県)
大吟醸歳寿 秘蔵十年古酒 720ml 10,500円

島崎酒造㈱ 東力士

日本酒の古酒および熟成酒はまだ一般には
縁遠い存在なのかもしれません。
もちろん僕にとってもまだ未知の世界です。
熟成の環境、温度によって10年経った熟成酒の味わいは
一定ではありませんし、一般的には燗がおいしいと
言われていますが、提供されたときの状態によっては
千差万別、一定ではありませんので判断を下しにくい
領域の日本酒の一形態だと思います。
ウィスキーと同様に換算すれば10年物が
1万円といわれても納得?。ワインを考えても
良好な熟成によって良品のものの年代物は価格が上る。
でも何故か、日本酒を販売していてお客様から頂戴する
ストレートなお声は「新しい日付!!」
造り手も悩んでいます。冷暖房完備の大量生産の蔵、
四季醸造を行っている蔵と厳寒期にだけお酒を仕込む
蔵とでは「日付」に関して考え方が違うようです。
ワインのような統一ビンテージにもできず、
瓶詰め日付ですと熟成酒としての存在感が
少しあやふや。
新酒についても秋のお米の刈り入れが終り
、その新米で仕込んでも早いものは年末前、
大吟醸などは年をまたいで年始以降に出来上がり
それだけでも2ビンテージもどきが存在してしまいます。
「新しい日付!!」の一人歩き。
華やかなタイプの多い吟醸酒協会の試飲会ですが
その中で熟成の味わいを追求している楽しみな
お蔵もあります。


島崎酒造㈱ 東力士 (栃木県)
東力士 大吟醸 雫 720ml 5,250円
東力士 特撰純米大吟醸 720ml 4,200円
熟露枯(うろこ)大吟醸 300ml
  ビンテージボトル1970年から2009年
   1990年 300ml 7,400円
   2009年 300ml 1,500円 など
このお蔵の熟露枯(うろこ)はとてもユニークな熟成酒で
平成10年までは蔵敷地内の地下貯蔵庫(年平均15℃)
平成11年からは蔵元保有の洞窟貯蔵庫(年平均10℃)で
全国新酒鑑評会出品酒クラス(蔵内最高品質酒)を
貯蔵熟成しています。

青木酒造㈱ 御慶事 (茨城県)


青木酒造㈱ 御慶事 (茨城県)
御慶事 大吟醸 袋吊り斗瓶取り 720ml 5,250円

森嶋酒造 大観 (茨城県)


森嶋酒造 大観 (茨城県)
大観 南部杜氏鑑評会第九席受賞酒 720ml 5,250円