秋の吟醸酒を味わう会2010年10月11日 15時19分10秒

2010年10月8日(金)
日本吟醸酒協会主催の
平成22年大阪秋の吟醸酒を味わう会へ行ってきました。
全国から吟醸酒協会加盟の50蔵あまりの蔵が一同にそろい
それぞれ自慢の「全国新酒鑑評会出品酒」「金賞酒」
「斗瓶(とびん)囲い」「参考出品酒」の大吟醸クラスのお酒が
2時間の間、約250種類味わえました。
さしずめ、超高級日本酒立ち飲みと考えても良いんではないでしょうか。
各ブースに立っているのは、蔵元さん、杜氏さん、蔵人さんなので
少々細かいお酒についての質問もOKです。
「おいしいなぁ!」「これはものが違うわ!」の声が
そこかしこから聞こえてきました。
前売り4000円ですが一本お土産つきですので
僕にとっては、内容を考えて、お得なお酒の会と思います。
東京では別の嗜好で10月19日(火)に行われます。
「日本吟醸酒協会」で検索してみて下さい。

例年、根が几帳面な僕?は会場の端から
順番に蔵のブースを巡るのですが
その方法ですと、恐るべし一般客の方が
目玉になっている価格の高い大吟醸酒から
味見をなさるので、僕がブースにたどり
着いたときには、すでにお酒が無い!!
(売り切れ)状態になることが多いので、
(単に僕がのろまなだけ?!)今日こそ、
悔いが残らぬよう「一番最初に飲んでおこう」
と真っ先にお邪魔するブースを決めて待機しておりました。
兵庫県 本田商店 龍力(たつりき)
酒米にこだわる蔵で酒造好適米100%使用
食べるお米(飯米)の産地として新潟県魚沼郡が有名ですが
日本酒を造るためのお米(酒造好適米)の山田錦という
ひとつの最高級品種の産地が、この蔵の近くにあるという
好立地から、原料のお米にこだわり、
「もっと多くの山田錦特A地区特上米使用」を
お蔵の基本姿勢としている。
龍力 米のささやき 純米大吟醸 秋津 720ml 15,750円
龍力 米のささやき 荒走り 720ml 6,300円
龍力 米のささやき 大吟醸 YK-35 720ml 5,250円 
龍力 米のささやき 大吟醸 YK40-50 720ml 3,150円
龍力 純米吟醸 720ml 1,470円



本田商店 龍力
 この吟醸酒協会主催の味わう会に出品される
日本酒は表示金額から考えても、僕の
お財布の中の小銭で買える商品ではない。
つまり、毎日の晩酌で飲める範疇には無い。
ちまたでは、上撰一升(1800ml)パックが1000円前後、
または佳撰パックがそれ以下で売られています。
かたや、ブームになったとき、「幻の酒」とか
「手に入らない」を売り物にして1升瓶で
元値の5倍、10倍の価格で売られている
プレミア価格のお酒とも、この味わう会で飲める
日本酒は品質、原価の面でも違います。
何が、そしてどこが違うのでしょう。
龍力 米のささやき 純米大吟醸 秋津 720ml 15,750円で
その違いを僕の独断で検証してみましょう。
酒造好適米と飯米では日本酒製造用のお米、酒造好適米のほうが高い。
この秋津はその高い価格の酒造好適米のなかでも最高級の山田錦が
とれる兵庫県加東郡東条町秋津地区の特A地区特上米の片嶋昭氏作の
有機栽培米を使用。
その高価なお米を惜しげもなく35%まで磨き、米の芯でお酒を醸す。
お米を砕くわけではなく、使用するのは中心部の35%の部分のみ。
65%を米ぬかとして削り取ります。35%まで磨くのに大きな精米機で
約100時間かかります。
われわれが食する米の場合、5から8%(五分突きと八分突き)です。
1本造り上げるのにより多くのお米が必要になる大吟醸。
原料面だけを考えても高価になってしまうには訳があります。
味わいは凄みのある優雅さ、品格品格を備えた日本酒になります。
お蔵、杜氏さん、蔵人さんたちの技の結晶(作品)です。